山本太郎参院議員が
都知事選挙に打って出た。といっても立候補したわけではない。特定の候補に肩入れするのでもない。「
投票率をあげるために選挙に行こう」と呼びかけるキャンペーンをきょうから始めたのだ。
山本議員は夕方5時、
新宿アルタ前で“ 第一声 ”をあげた―
「今度の
都知事選挙は安倍政権の暴走を止める選挙なんです。強固な地盤を持つ自公に勝つには
投票率を上げるしかないんです」。
原発の危険性、進まない事故処理を説きながら、山本氏は
都知事の権限について話した。「
都知事にはやれることは山ほどある。
原発だって止められる。東京都は東電の大株主なんです…」。
特定の候補の応援にならないよう、選挙妨害にならないよう、山本氏は慎重に言葉を選んだ。それでいてキワキワのところを攻めた。
「
脱原発ナリスマシは、見極めて頂きたい。お前『
もんじゅ推進』って言ってたじゃないか。●●大臣の時、弱者を切り捨てたじゃないか」。
ある候補は
原発推進の自公と連合の支援を受け優位に選挙戦を進めている。マスコミの
世論調査でもリードが伝えられる。
山本氏は筆者のインタビューに「(
脱原発陣営を)一本化できなかったことは残念だが、嘆いていてもどうにもならない。とにかく
投票率を上げること」と答えた。
これから選挙戦最終日まで、山本議員は国会の合間を縫って街頭に出、「投票に行きましょう」と呼びかけてゆく。